ジローさんの原画

明治大学米沢嘉博記念図書館で行われている「孤独のグルメ谷口ジロー原画展に行ってきました!
ドラマ化されたり、ちょっと流行ってたんですね。
…実は知らなかったんです。


ひょっとしたら私より知らない方の為に補足させていただくと、漫画家さんです。
結構有名な大御所?になると思います。
昔の作品を何本か読んだことがありまして、これでもファンなんですよ…。


もとい!なんといっても一番は「神々の山麓
これは私の漫画フェイバリットの1、2を争う作品です。


以前阿佐ヶ谷に住んでいた頃、近所にレンタル漫画屋さんがあって、何故か気になって借りたのが「神々の山麓」でした。
しかも最終巻。


なーんか、ぶっとんだシーンがいきなりくるなーとか思いながらも、物凄い熱さと重量感、密度に圧倒されてやたらに感動して読み終えました。
やべぇやべぇ、読みきりでこんな面白い漫画があるんやなーと信じこんで、返しにいった時の衝撃が忘れられません。
全五巻です。


私の天然さは置いといて(笑)何が凄いって、その場で一巻から借りなおして読んでも更に面白かったことです。


どちらかというと少年ジャンプ全盛期に育った人間には、静かな大人の漫画です。
しかし、ドラマチックながらも静かに秘められた画は熱いし…ああ言葉ではうまく表せない…というのも私の手元には無いからです。


山登りやクライミングが絡むので、どこのクライミングジムにも「岳」と「孤高の人」と「神々の山麓」はほぼ置いてあるんですが(笑)
近所の三鷹ジムにも「神々の山麓」の文庫本があって、何年ぶりかに一巻を読み返しました。
しかし、冒頭数ページで胸が熱くなって閉じました。
…うーむ、欲しい。文庫だし。これがこの値段なら安いし…お金が出来たら買おう。


ということで文庫を買うつもりが、上記の原画展を見て悩みはじめました。
もともと谷口ジローさんの画は緻密なので、大判が良いという評判もありました。
何年ぶりで見ると文庫本でも十分堪能出来たし…。


しかし、谷口ジローさんの原画ってびっくりするぐらい綺麗なんですね。
ハーフトーンがこんなにも使われてるとは知らなかったです。
濃淡の幅が広く、緻密でとても綺麗です。


大きさもあるでしょうが、印刷ではと白と黒のコントラストが強くなっちゃうんだと初めて知りました。
なるほど大判の方が文庫よりいいかもと痛感です。
孤独のグルメ」は作品としても初めてで、かつ原画で読みましたが(笑)面白かったです。
いやー、腹減りますよ!


展示は思ってたより小さい規模でしたが、満足して出ました。
でも、余韻でそのまま帰る気にもなれず、少し御茶ノ水を歩くことにしました。

御茶ノ水は楽器店が多いイメージでしたが、山岳やスキーのお店もとても多いんですねー。
大通りに大きな店が驚くほど連立してました。
適当に何件かの店に入ってぶらぶら見つつ、まれにあるクライミングシューズを触ったりして楽しみました。