ああ、登りたいぜぃ。

久々の更新になってしまいました。
読み返したら大半が花鳥風月の話ばっかりしていますね(笑)
時には昔の話を、それと最近の話も。

私は昔から好きなものが、ひどく老けておりました。

小さい頃、私はスターウォーズが大好きでした。振り返って考えれば、あれから映画好きになったともいえます。
そして登場人物でたまらなく魅力的に感じていたのはオビ・ワンでした。主人公ルークの師匠ですね。小さかったので勿論考えていた訳ではないですが、あのおじいちゃんの円熟している感や深さにとても惹かれたんですねー。

同じく小さい頃にバザーがあって、十歳はなれた姉と一緒に行ったとき、貰った小遣いで私が買ってきたのは渋い青銅色の風鈴でした。姉は今でもその渋い青銅色の風鈴をかざして「ええのが買えたぁ!」と嬉々としている私を強烈に覚えているそうです。

実は最近の方が、若さとか青春の面白さ、魅力を感じます(笑)
でも、昔も今も全く変わりなく惹かれるのが深さです。

芸術の一番の魅力は答えがないことです。答えがないので、完全な否定は出来ません。それは「あれは絶対ない」と言い切れないことです。
でも完全な否定が出来ないと
「俺はあれの良さが全く分からないし、あの考えは物凄く嫌いだ。…でもああいう可能性があるのかもしれん。うーむ」
と困ったことになります。
そうなるとありとあらゆる無限の可能性が広がってしまいます。
それに対してどう感じたり、考えたり、行ったりする事によって深さが生まれてくるように思います。
それが芸術の最大の魅力です。

まぁ、言葉にするとシンプルな気がしてきますが、実際になると恐ろしく大変です。生きていると「うーむ」な事だらけです。「うーむ」の壁が幾重にもそびえ立ち、壁すら見たくなくなります。

でもラッキーなことは、私はオビ・ワンに魅力を感じたことです。SFの世界ですが、ひょっとしたら人間はそうなれるんじゃ
ないか。百歩譲ってフォースは使えなくても(笑)あんなに魅力的にオビ・ワン演じた、名優アレック・ギネス氏の感じた世界は感じれるようになれるんじゃないか。

私はそこにロマンを感じます。
あぁ、登りたいぜぃ。そう思います。
でも、そのせいで壁がいやっちゅうほど高くなります。
くそぅ。待ってろよ、オビ・ワン。